先日、PCを使おうとして、いろいろ違和感があった。
- VirtualPCや、Docker, LXCなど仮想関係のソフトが複数インストールされていて、どんな設定でどのように使っているのかわからなくなっている
- 仮想ソフトの関係で、ネットワークにブリッジなどが増えて、どれがリアルなものなのかわかりづらい
- 遊びでちょっとだけやったプロジェクトが散乱して、どれが必要なプロジェクトなのかわかりづらい
- Pythonで、Anacondaを入れたのを忘れて、普通のPythonもインストールしてしまい、モジュール管理でcondaとpipが混在して使っている
- Cコンパイラが必要なだけなのに、Visual Studio全体をインストールしてしまい、ディスク容量を圧迫している
- もう使わないアプリがたくさんインストール済みだが、知らないアプリは削除するのにためらわれる
もうこのままの状態で使い続けるのは無理だと判断して、工場出荷状態へリセットすることにした。
- プログラムのソースは、githubとの同期がとれているか確認する
- それ以外のドキュメントで必要なものは、NASやGoogleドライブに保存
それから、PC全体を丸ごとバックアップする。Western DigitalのSSDとかHDDを使っている場合には、以下の場所から「Acronis True Image」というバックアップソフトがダウンロードできる。普通に市販されているバックアップソフトの機能制限版で、安心して使える。システムドライブがWestern Digital製じゃなくても、外付けHDDにWestern Digitalのものがあれば使えるはず。Western Digitalは、一切使ってません。という方にはSeagateでも、同様のツールがダウンロードできるはずなので、探してほしい。
https://support-jp.wd.com/app/products/downloads/softwaredownloads
バックアップソフトでバックアップした場合、丸ごと元に戻すことはできるが、個別にファイルを一つだけ見たいというような場合には、対処できない。しょうがないので、Acronis True Imagaeのバックアップとは別に、「ドキュメント」ディレクトリなど、必要なものは丸ごとコピーする。
Windowsで、大量コピーする場合はfastcopyが早い。それに、今回のような場合に何時間もかかったりするので、途中でスリープモードになったりして中断しても、同じ設定で実行すると、すでにコピー済みのファイルはスキップしてくれるのが、とてもよい。いきなりコピーせずに、最初はファイル名をリストアップして、動作を確認できるのもわかりやすい。Linuxには、rsyncというコマンドがあって似たようなことをやってくれるので、WindowsでもWSLでUbuntuなどをインストール済みであれば、rsyncを使うのもよい。
そんなこんなで、バックアップに2日ぐらいかかって、いよいよPCを工場出荷状態へリセットする。
https://www.4900.co.jp/smarticle/9453
グーグル先生にお伺いを立てて、実施手順や注意事項をよく読み、一度コーヒーを入れなおしてゆっくり飲んでから、リセットする。
新しくなったPCには、まずGoogle Chromeを入れてログインする。
Google Chromeは、私のよく見るサイトのURLをはじめ、各種パスワード、それにクレジットカード番号まで知っている。Googleにすべてを預けているといってもよい。Googleが悪意を持って、私のデータをどうかしようとしたら、私個人は何もできない。Appleは、アメリカ当局にiPhoneのロックを外すよう要請されたときに拒否して、当局に対してもセキュリティについては一歩も引かないぞという姿勢を示したが、Googleはそんな話は聞かないので、たぶん当局には素直なのだろう。日本かアメリカの当局からの要請があった場合、私の情報は丸裸になる。まぁ、犯罪を犯さなければ、そんなことにはならないので、残りの人生を何とか無事に過ごしたいものだ。犯罪とは関係なくても、災害で家もPCも失われて何日もたった後、わたしがGoogleのパスワードを思い出せなければ、何もできなくなってしまう。銀行やクレジットカードのログイン情報など、必要な情報は、3カ所以上に保存しておくことをお勧めする。私の場合は次のようになっている。いや公表するのはやめておこう。