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minikubeをインストールしてKubernetesを触ってみる その2

kubectl

前回、minikubeをインストールしたところで、力尽きて終わってしまったので、今回はその続きです。minikubeをインストールして、ちょこっと動かしてみて、いくつか感想を書いて、すべて一度で終わるはずだったのですが、インストールだけで力尽きるとは….

気を取り直して、minikubeの続きをやりますよ。
https://minikube.sigs.k8s.io/docs/start/
このサイトを見ながら、進めてきて、いま「2 Start Your Cluster」で、minikube start が動いたところです。

kubectlというコマンドで、この後いろいろすることになります。kubectlは、別途インストールが必要ですが、minikubeの中に同じ機能が含まれていて、”minikube kubectl –“とするとkubectlと同じになります。

あとで Podman Desktopをインストールすると自動的に、kubectlもインストールしてくれますので、いまは、aliasで設定してminikubeを使うことにします。alias kubectl=”minikube kubectl –“を実行しておきます。その後、minikubeのサイトの「3 Interact with your cluster」に書いてある「kubectl get po -A」を実行します。

[nobuakiy@localhost ~]$ alias kubectl=”minikube kubectl –“
[nobuakiy@localhost ~]$ kubectl get po -A
> kubectl.sha256: 64 B / 64 B [————————-] 100.00% ? p/s 0s
> kubectl: 53.77 MiB / 53.77 MiB [————] 100.00% 54.98 MiB p/s 1.2s
NAMESPACE NAME READY STATUS RESTARTS AGE
kube-system coredns-6f6b679f8f-l649z 1/1 Running 0 36m
kube-system etcd-minikube 1/1 Running 0 36m
kube-system kube-apiserver-minikube 1/1 Running 0 36m
kube-system kube-controller-manager-minikube 1/1 Running 0 36m
kube-system kube-proxy-sdwq6 1/1 Running 0 36m
kube-system kube-scheduler-minikube 1/1 Running 0 36m
kube-system storage-provisioner 1/1 Running 1 (36m ago) 36m

kubectl機能をダウンロードしてインストールしていますね。poは、podsの略です。まだユーザー作成のpodは何もないので、-Aをつけない場合には何もリストアップされません。

[nobuakiy@localhost ~]$ kubectl get pods
No resources found in default namespace.
[nobuakiy@localhost ~]$

Kubernetes Dashboard

「3 Interact with your cluster」の最後に、Kubernetes Dashboardの起動方法が書いてあります。「minikube dashboard」と打つだけのようです。

[nobuakiy@localhost ~]$ minikube dashboard
🔌 ダッシュボードを有効化しています…
▪ docker.io/kubernetesui/dashboard:v2.7.0 イメージを使用しています
▪ docker.io/kubernetesui/metrics-scraper:v1.0.8 イメージを使用しています
💡 Some dashboard features require the metrics-server addon. To enable all features please run:
minikube addons enable metrics-server
🤔 ダッシュボードの状態を検証しています…
🚀 プロキシーを起動しています…
🤔 プロキシーの状態を検証しています…
🎉 デフォルトブラウザーで http://127.0.0.1:44413/api/v1/namespaces/kubernetes-dashboard/services/http:kubernetes-dashboard:/proxy/ を開いています…

これを、sshで繋げた状態でやろうとして、怒られました。CentOSのローカルのTerminalで実行してください。

Podman Desktop

Kubernetes Dashboardが動いたので、GUIでいろいろできるようになって、ちょっと安心です。ついでに、Podman Desktopもインストールしましょう。DockerならGUIとして、Docker Desktopがありますが、PodmanにもPodman Desktopがあります。Podman Desktopは次のURLから、ダウンロードします。
https://podman-desktop.io/downloads/

CentOS Stream 9で、flatpakを使わないのであれば、赤い枠のところをクリックしてtar.gz形式でダウンロードしてください。ダウンロードしたファイルを解凍すると、その中に”podman-desktop”というファイル名の実行ファイルがあるので、それを実行します。

Podman Desktopが開きました。「拡張機能をインストールするぞ」ということらしいです。kubectlは、”minikube kubectl –“のaliasで、済ませようかと思ってましたが、ここでインストールされてしまうんですね。とくに、minikubeにこだわって抵抗する必要もないので、kubectlもインストールしてもらいましょう。Composeというのは、よくわかりませんが Docker Composeのような感じのものでしょうか。Podmanは既にインストール済みなので、「インストール済みでした」というメッセージが出てくればOKですし、変に上書きインストールされないかの確認は必要です。下のほうに「Telemetry」というチェックボックスがあります。「Red Hatが統計データを集めるよ」ということですね。いやなら、外しておきましょう。
右下の「Start onboarding」というボタンを押すと、「Composeインストールするぞ」というような画面に切り替わりますので、どんどん「next」ボタンを押してゆきます。実際にインストールするときには、次のような「認証が必要です」画面が出てくるので、自分のCentOSのパスワードを入れます。なかでsudoが動いているのでしょう。

Podmanは変に上書きインストールされないように確認、とか言いましたが、全然気にせずに「next」ボタンを押して、終わってしまいました。途中で「Podman Desktop起動時に、Podmanが動いてないときは自動起動するよ」というような確認があったような気がしますが、スクリーンショットもとらずにデフォルトのまま進めてしまいました。設定画面で変更できるので、いまは気にしなくて大丈夫です。

改めて、Podman Desktopの起動画面です。

「minikubeをインストールしてKubernetesを触ってみる」とかいいつつ、まだKubernetesを触るところまで行きつけてません。インストールで「その2」もおなか一杯になってしまいました。

今回はここまで。